ファンダメンタルズ分析や何らかの判断から「買いたい銘柄」があったとき、いつ買えばよいのか。また、保有したならいつ売却(利益確定/損切り)すればよいのか。
株価の動向(チャート)から判断する「テクニカル分析」が有用となりますが、当研究会独自の株価チャートにある「株の売買タイミング指標」でより判断がしやすくなります。
株価の値動きには一般に「波動」があります。すなわち、好感されるときには値が上がりはじめ、高くなりすぎたと判断されれば調整にはいります。逆に不安視されれば値は下がりはじめ、割安だと判断するして買う人が出てくれば値は上がり始めます。
この株価の波動を可視化したものが上図の当研究会独自の指標(株の売買タイミング指標)です。
自分の狙う銘柄があったとき、安いタイミングで買えたほうが有利になります。図の例のように、波動が見える状態なら、買いを入れるタイミングを測りやすくなります。
銘柄を選ぶにあたっては、企業の業績・IR情報・株価の水準(割安か割高か)・将来的に利益は伸ばせそうか・資産価値に比べた株価は割安度などのファンダメンタルズ分析や、トレンドライン・移動平均線・株価乖離率などのテクニカル分析を経て、銘柄を絞り込んだと思います。では、買いを入れるのは「今か?/まだ早いか?」。「今!」の決断に有効です。
保有した後、売りのタイミングについては、指標がピークを迎える頃に次のように考えます。
実戦では、今、継続保有しておくか、利益確定・ロスカット(損切り)を実行するかのタイミング判断が悩ましく難しいものですが、テクニカル分析にこの指標が加わると有効です。
この株価波動の指標のもう一つの使い方に、「上昇しやすさ・下落しやすさ」があります。
指標が十分に下降して底をつきかけているとき
指標が十分に上昇して頂点をむかえかけているとき
以上のように株価の「上昇しやすさ・下落しやすさ」の仮説を立てることができます。そして、実際に日々のチャートが更新されていき、その仮説に一致しているのか、そうでないのか。
自分の考えに反した動きを示したなら、売却してその資金は別に回すなどのべきでしょう。いずれにせよ、行動をする判断のための示唆を与えます。他に解説する指標・考え方からご自身のディシジョン・ツリーを作ることができるはずです。